雨天日の水稲交配における二酸化炭素処理による開花促進効果
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概要
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水稲の品種育成における交配作業は限られた期間内に多数の交配を行うため, 母本の開花開始後に花粉親の父本をすみやかに開花させる必要がある. しかし, 特に雨天日こおいては父本の開花が遅く開花数も少ないため, 母本と父本の開花時間の調整が難しく目的とする交配種子量が得られないことがある. 一方, 中国ではハイブリッドライスの種子生産に, 二酸化炭素を処理して開花を促し結実率を高める方法が用いられている(王ら 1991, 1992). しかし, この手法を多数の交配母本を扱う水稲の交配に応用するために, 晴天日と雨天日の異なる天候下で二酸化炭素処理による開花促進効果の比較及びその品種間差を検討した報告は見あたらない. そこで水稲の交配作業の効率化を図る目的で, 雨天日における二酸化炭素を用いた開花促進効果について検討した.
- 日本作物学会の論文
- 2001-05-15
著者
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