<研究論文>福岡市健康度診断受診者の食生活診断結果の評価

概要

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福岡市健康度診断を受診した一般市民3,492(男性573,女性2,919)名を対象に,食生活診断結果の出力状況を把握し,その妥当性と,スクリーニングとしての意義を検討した。食生活を「量」「組合せ」「食べ方」の面から診断し,各々,適量,バランス良く,望ましい食べ方を100点満点として点数化した。点数は20〜100点に分布し,各々の平均点は男性62.2, 66.7, 69.1点,女性69.3, 75.1, 82.2点で,男性は女性より有意に低得点であった。また,点数と年齢との間には正の相関関係が認められ,年長者は若年者より有意に高得点であった。食生活診断結果の注意コメントと良好コメントの出力状況は各々,男性が10〜20%と30〜55%女性が1〜10%と50〜85%で,注意コメント群は良好コメント群に比べて悪い食習慣の回答率が有意に高かった。食生活診断結果は,食生活の性差や年代差,食習慣や身体状況をよく反映しており,食生活実態のスクリーニングに有効であると考えられた。なお,栄養改善効果を上げるには,診断コメントの出力基準を現状より少し厳しく,注意コメントを50→60点未満に,良好コメントを70→80点以上にした方が良いと考えられた。
福岡女子大学の論文
2003-03-20