健常人の安静時エネルギー消費量を測定するための条件設定

概要

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携帯用簡易熱量計を用いた, 健常人の安静時エネルギー消費量 (REE) 測定において, 対象者及び測定者にとって心理的・時間的負担が少なく, より安定した測定結果を得るための条件設定について検討を行った。検討項目は, (1) 測定姿勢, (2) 測定時間と測定回数, (3) 食事による影響, (4) 日内変動についてで, 対象は20代の***4〜13名であった。1. 測定姿勢別REEは, 肘つき座位が, リラックス座位及び仰臥位よりも低く, 個人間の変動も最も小さかった。2. 測定時間及び測定回数については, 2分2回の値が3分3回の推奨値に最も近く, 測定中の心理的・時間的負担も最も少なかった。3. 食事がREEに与える影響は大きく, 朝・昼・夕の時間帯によって変動の仕方が異なることが分かった。4. 日内変動については, 起床直後が最も低く, 昼間に高くなり, 夕方に低下, さらに夜中に低下するという変動が認められた。以上の結果より, 携帯用簡易熱量計を用いたREE測定においては, 肘つき座位の姿勢で, 2分間2回, 食後を避けた一定の時刻に測定を行うことが望ましいことが分かった。
2004-03-01