高齢者における鰹だし飲用介入研究の試み

概要

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鰹だし摂取が高齢者の栄養状態及びQOLに及ぼす影響を明らかにするために、長期介入研究を実施した。対象は療養型病床入院患者及び介護老人保健施設入所者とした。協力施設の医師、看護、介護スタッフと本研究にかかわる大学スタッフ及び専門家と研究体制を整え、対象の設定や被験食品の提供方法、検査や調査の内容について検討した。なお、研究を始めるにあたり、倫理審査委員会の承認を受けるとともに、疫学研究の倫理指針に基づき、研究目的等を説明して、延べ58名から文書による同意を得た。対象者を無作為に2群に分け、一方には鰹だしを他方には水を125mlずつ、1日2回、1ヶ月間継続飲用させ、1ヶ月のウォッシュアウト後、鰹だしと水をクロスオアーバーさせて、さらに1ヶ月飲用、計3ヶ月間の介入試験を行った。なお、各期間の前後に臨床検査、血液検査、尿検査、身体計測を一定条件下で実施した。また、介入前は汁物や飲物の嗜好調査を、介入中は被験食品の感想や飲用状況と体・食事・生活状況調査を、介入後は被験職に関するアンケート調査を実施した。
2005-03-04