抗DNA polymerase αモノクロナト抗体を用いた,各種肝疾患における増殖期細胞の組織学的検討
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概要
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各種肝疾患患者を対象にして,抗DNA polymerase α (pol α)モノクロナル抗体を用いて肝組織を免疫組織化学的に染色し,光顕および電顕的に増殖期細胞の検討を行った.帯状壊死野を有する急性肝炎では,この壊死野に接してpol α陽性肝細胞が多く,炎症像の強い慢性活動性肝炎ではpiecemeal necrosisの近傍に陽性細胞が多く認められた.電顕的にこれらの細胞は幼若であった.以上の所見から,肝再生は壊死野の近傍において活発であると考えられた.また,肝細胞癌症例では,pol α陽性細胞の多くは幼若であり,本症例では,細胞は幼若なままで複数回分裂するものと考えられた.また,血中α-fetoprotein (AFP)値とpol αのlabelling index (LI)とが相関することから,LIは肝再生の組織学的な定量法として有用であると考えられた.
著者
-
西口 修平
大阪市立大学
-
関 守一
大阪市立大学 大学院肝胆膵病態内科学
-
高木 宏
大阪市立大学 脳神経外科
-
金 鎬俊
大阪市立大学医学部
-
小林 絢三
大阪市立大学
-
柳井 篤
大阪市立大学医学部
-
溝口 靖紘
大阪市立大学医学部内科学
-
黒木 哲夫
大阪市立大学
-
坂口 浩樹
大阪市立大学医学部第三内科
-
坂口 浩樹
大阪市立大学第1解剖
-
川北 啓喜
大阪市立大学第3内科
-
針原 重義
大阪市立城北市民病院内科
-
高木 宏
大阪市立大学第1解剖
-
川北 啓喜
大阪市立大学医学部第3内科
-
坂口 浩樹
大阪市立大学医学部公衆衛生
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