ルポイド肝炎患者末梢血単核細胞のin vitroにおける抗体産生に及ぼす女性ホルモンの影響
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概要
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健常ヒトおよびルポイド肝炎患者の末梢血から単核細胞を分離してpokeweed mitogen(PWM)で刺激すると,trinitrophenyl化したヒツジ赤血球(TNP-SRBC)に対する抗体産生が誘導されたが,抗体産生細胞の誘導には両者の間に有意差を認めなかった.健常ヒトの末梢血単核細胞をPWMで刺激する際に,同時にエストロゲン(E)を添加すると,1×10<SUP>-8</SUP>〜1×10<SUP>-6</SUP>mg/mlの添加によって抗体産生が増強され,5×10<SUP>-7</SUP>mg/mlの添加でその増強は最大であった.これに反して,ルポイド肝炎患者の場合は比較的高濃度のE(1×10<SUP>-5</SUP>mg/ml)の添加で抗体産生が最高に増強され,健常ヒトの場合とEに対する応答に差異が認められた.この差異がどの細胞populationの応答能の変化によるか検討すると,リンパ球と単球の両者の応答の低下が認められた.<BR>以上の結果から,ルポイド肝炎においてはEに対する反応性が健常ヒトと異なることが示唆された.
著者
-
関 守一
大阪市立大学 大学院肝胆膵病態内科学
-
阪上 吉秀
大阪市立大学医学部第3内科
-
池本 吉博
広島大学医学部第1内科
-
筒井 ひろ子
大阪市立大学
-
宮島 慶治
大阪市立大学第3内科
-
新井 孝之
群馬大学医学部第1内科
-
溝口 靖紘
大阪市立大学医学部内科学
-
森沢 成司
大阪市立大学医学部内科学
-
東森 俊博
大阪市立大学医学部第3内科
-
山本 祐夫
大阪市立大学
-
加藤 寛子
大阪市立大学医学部第3内科
-
宮島 慶治
大阪市立大学医学部第3内科
-
宮島 慶治
大阪市立大学医学部公衆衛生
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