山地の大規模草地における植生の変異と造成・利用方法との関連性
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概要
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(1)山地の大規模草地において植生調査を行い,出現した種について積算優占度を求めた。出現頻度の高い19草種について,反復平均法で序列づけを行った。(2)序列づけされた種について,第1軸には牧草地の造成方法が,第2軸には利用方法が強く反映していた。(3)クラスター分析により,48スタンドが4種類の植生タイプに分けられた。すべての植生タイプにおいて,オーチャードグラスとホワイトクローバーが優占していた。さらに,採草タイプではチモシーとオオスズメノカタビラが,放牧タイプではケンタッキーブルーグラスとメドウフェスクが,野草タイプではササ類の優占度が高かった。(4)山地の大規模草地における植生の変異には,標高や立地条件よりも人為的な撹乱圧の程度が強く関連していると推察された。
- 帯広畜産大学の論文
- 1983-06-25
著者
-
福永 和男
帯広畜産大学草地学研究室
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本江 昭夫
Department of Agro-environmental Science, Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine,
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福永 和男
帯広畜産大学草地学講座
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本江 昭夫
帯広畜産大学草地学講座
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本江 昭夫
帯広畜産大学草地学科草地生態学研究室
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福永 和男
Department Of Grassland Science Obihiro University Of Agriculture And Veterinary Medicine
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