北方型牧草の混播に関する研究 : 第2報混播組合せが乾物収量ならびに草種構成におよぼす影響
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概要
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AlfalfaおよびLadino cloverのマメ科牧草と6種のイネ科牧草-Orchard grass,Timothy,Reed canary grass,Smooth brome grass,Perennial rye grassおよびTall fescueの混播を混合播と交互播として,Alfalfa blockとLadino clover blockに区分して播種した。試験期間は1960〜1964年の15年間である。1.生育年次が進むに従って,混播したイネ科牧草の種類による生育差が著しくなり,Smooth brome grassおよびPerennial rye grassは生育2年次頃から,急激に生育は低下した。2.乾物収量は年次,Alfalfa block,Ladino clover block,追肥の有無,マメ科率および播種様式などによって異なる。3.Alfalfa blockの乾物収量はLadino clover blockに比してやや高く,15年間の各混播区の平均乾物収量はAlfalfa blockでは無追肥が5141kg/10aで,追肥区が8686kg/10aであり,Ladino clover blockではそれぞれ4998kg/10a,7816kg/10aで,K追肥によりAlfalfa blockは169%,Ladino clover blockでは156%の増収を示した。4.混播の組合せによって乾物収量は異なり,収量の高い区より列挙するとAlfalfa blockはAL+OG>AL+T>AL+TF>AL+RCG>AL+SBG>AL+PRG>ALであり,Ladino clover blockはLC+RCG>LC+OG>LC+T>LC+TF>LC+SBG>LC+PRG>LCの順である。5.マメ科率も混播の種類,年次およびK追肥などによって異なるが,おおむね,生育年次の経過とともに低下している。6.K追肥によりマメ科率は年次とともに高まり,14年間の平均ではAlfalfa blockの無追肥区48.9%であるのに対して,追肥区は58.5%であり,Ladino clover blockはそれぞれ50.8%と60.1%である。7.各混播区とも播種方法の相違による,乾物収量ならびにマメ科率に顕著な差は認められない。
- 1977-11-25
著者
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