牧草の根系発達に及ぼす土壌水分の影響

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概要

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オーチャードグラスとラジノクローバの根系発達を調査し,地上部生長との関連を検討する一方,草地での根系競合調査のための基礎的知見をうることを目的に,1977年に帯広畜産大学の温室でポット実験を行った。3土壌水分処理(多湿,適湿および少湿)による地上部乾物重,葉面積,根重,根長および根の活力を播種後30〜75日間に15日間隔で4回調査を行った。オーチャードグラスの地上部乾物重および根重は生育段階に関係なく適湿区が重く,ついで少湿区の順であり,地上部と根重の生育パターンは一致する傾向にあった。しかし根長の発達は適湿区が長く,ついで多湿区,少湿区の順であり,乾物重の発達パターンとは若干異なった。また根の活力は多湿,適湿,少湿区の順であったが,時期によって変化が激しかった。ラジノクローバの生長は地上部,地下部共に多湿,適湿,少湿区の順であった。また根の活力は時期により若干異なるが適湿,多湿,少湿区の順であった。
帯広畜産大学の論文
1979-05-18

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