自動哺乳器による乳用子牛の全乳集団哺育

概要

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自動哺乳器を使用する全乳集団哺育の効果を明らかにするため,ホルスタイン種子牛44頭を用いて90日齢までの試験を2回行った。両試験とも15日齢から,3〜10頭を群飼し,全乳・人工乳・乾草を自由に摂取させた。試験1では毎週1回24時間観察を行い,哺乳時間,人工乳採食時間,全乳摂取量を記録した。1日1頭平均全乳摂取量は2週齢の4.6kgから8週齢の11.1kgまで増加し,その後は11週齢以後の3〜5kgに急速に減少した。また,日平均人工乳採食時間は90日齢の約100分まで漸増した。試験2では90日哺乳と45日哺乳を比較した。人工乳の摂取量(Y)と平均日齢(X)との間には,哺乳期でY=0.0228X-0.381(r=0.92),離乳後でY=0.0736X-2.18(r=0.91)の直線回帰が得られ,離乳すると人工乳摂取量が急速に増加した。両群とも発育は日ホ発育標準の平均値とほぼ等しく,8〜90日齢の推定飼料消費量は90日哺乳で全乳528kgと人工乳62kg,45日哺乳で全乳262kgと人工乳136kgとなった。
帯広畜産大学の論文
1980-11-29