乳牛の排泄生態に関する研究

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概要

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乳牛の排泄物処理と関連の深い排泄生態を知るために,ホルスタイン種搾乳牛16頭について,3種の飼養方法の下に,連続72時間,延23頭の糞尿排泄時刻・回数・排泄量を調べた。結果は次の通りであった。(1)1日の排糞回数は8〜19回,平均13.9回で,飼養方法による著明な差異は認められなかった。1日の排尿回数は2〜20回,平均6.4回で,その幅は広く,特に放牧時に多くなる傾向があった。(2)特定の排泄時刻は認められなかったが,糞・尿とも夜間の回数少なく,昼間に多い傾向があった。しかし,1日中けい留すると,昼夜の排泄回数の相異は少なくなった。(3)1回の排泄量は,糞では1〜4kg,尿では1〜3kgが多く,排泄回数の少ない夜間の1回量は多く,昼間は少量ずつ排泄する傾向があった。(4)1日の排糞量は16〜53kg,平均37.2kgで乾物摂取量との相関関係が深く,排尿量は5〜34kg,平均12.1kgで,水分摂取量との関連はさほど強くなかった。
帯広畜産大学の論文
1967-03-31

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