オランダにおける三酪農家の搾乳ロボット稼動状況について
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概要
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1996年10月末に、オランダにおいて搾乳ロボットの稼働状況の調査を行った。本報ではその調査の中から三酪農家の搾乳ロボットの稼働状況について報告する。A酪農家はオランダ西部にあり、搾乳ロボット(L社製1室型)設置後3年4ヶ月を経過し、55頭を放牧を取り入れながら長時間連続搾乳方式で搾乳していた。調査時の平均搾乳能率は8.8頭/時と高かったが、日平均搾乳能率は6.5頭/時と低く、平均2.6回/日・頭の搾乳がなされていた。B酪農家はオランダ中央部にあり、乳牛の他に豚・鶏をも飼養している畜産農家であった。搾乳ロボット(P社製2室型)をオランダで最初に設置し、4年半を経過した。43頭を放牧を取り入れた長時間連続搾乳方式で搾乳していた。調査時の平均搾乳能率は13.0頭/時であり、この条件で搾乳されたなら一日3回の搾乳が可能であろうと考えられたが、聞き取り調査では2.7回/日・頭であった。C酪農家はオランダ南部にあり、搾乳ロボット(P社製3室型)を設置し1年が経過した。85頭を舎内飼い方式を取り入れて飼養し、高泌乳群と中泌乳群に分けていた。調査時の平均搾乳能率は18.3頭/時であり、この条件で搾乳されたなら一日3回の搾乳が可能であろうと考えられた。BとC酪農家から、搾乳ロボットを導入してパート労働力が不要になった、労働時間が半減した。さらに乳生産が一日2回搾乳に比較し10〜12%増加したとの話が伺えた。日本家畜管理学会誌、33(1) : 17-25.1997.1997年4月18日受付
- 日本家畜管理学会の論文
- 1997-06-20
著者
-
干場 秀雄
帯広畜産大学畜産学部
-
新出 陽三
帯広畜産大学
-
平山 秀介
酪農総合研究所
-
時田 正彦
(株)オーレンス農業事業部
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新出 陽三
帯広畜産大 畜産
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干場 秀雄
帯畜大
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時田 正彦
酪農総合研究所
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