油圧駆動モーアの動的特性について

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油圧駆動モーアの動的特性を明らかにすることを目的として実験を行なった。その結果を要約すれば,次のとおりである1.油圧モータの性能作動油の一次圧P(kg/cm^2)とモータ軸トルクT(kg-m)の関係は,P>60kg/cm^2においてT=0.024P+2.3で示された。P=190kg/cm^2の時,軸馬力が最大で,9.5PSであり,P=100kg/cm^2の時,全効率が最大で65%であった。なお,ポンプ軸回転数に変動があっても,モータ軸回転数は,ほとんど変化せず,ダンパ効果が認められた。2.モーアのナイフ駆動に伴う油圧モータの負荷特性 1)無負荷時クランクホィールの回転速度が大きいほど,作動圧力の変動の幅が小さくなることが傾向として認められた。2)負荷時作動圧力が,50kg/cm^2を越えると油圧モータの回転数の減少が始まり,ナイフの加速度ならびに作動圧力の変動が急増した。さらに,異常な負荷が,ナイフに作用すると,作動圧力が,82kg/cm^2(リリーフ圧)に達し,油圧モータ軸が停止した。3)SF比(ナイフの速度に対する前進速度の割合)と油圧モータ軸トルクの関係これらの間には,密接な関係があり,SF比が大きくなると,トルクが小さくなる傾向があった。3.SF比と刈取性能の関係本実験の供試トラクタにおいては,SF比1.2,エンジン回転数2000r.p.m.,作業速度2m/sec.が刈取性能を良くする運転条件であった。一般の刈取作業では,SF比は1.2〜1.7,エンジン回転数は1400〜2000r.p.m.,作業速度は1〜2m/sec.の範囲が適当である。
帯広畜産大学の論文
1974-12-25

油圧駆動モーアの動的特性について

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