農場副産物の成形性と前処理の関係

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
農場副産物を成形飼料化する際に,その前処理が成形性に及ぼす影響について実験的に検討を試みた。その結果を要約すると次のようである。一般的にみかけ密度の小さい原料は,成形室内にスムーズに供給されにくく,その結果として成形能率は低く,所要動力も小さい。しかし,みかけ密度の上昇に伴い成形能率は向上し,所要動力も増大した。アンモニア処理をした原料は,その処理の過程で繊維質が膨軟にされているため成形性は良好であった。無処理の小麦わらでビートパルプの添加のない場合の成形物の耐久性の評点は0%であった。しかし,添加率に比例して耐久性は上昇し22%の添加で80%の耐久性の評点を得た。これは粗剛な繊維の中にビートパルプが混入され,それが繊維同志をより強く結合させたためと考える。稲わらでアンモニア処理原料の成形所要動力12.8kWに対し,金時がらの無処理原料は18.0kWであった。
帯広畜産大学の論文
1991-06-30

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク