ルース・ハウジングに飼養する乳牛の行動 : I.休息舎内の横臥位置と方向

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概要

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ルース・ハウジング方式で飼養する乳牛の休息舎内での生態を知るため,帯広畜産大学付属農場において19時30分と22時の1日2回,20日間にわたり約50頭の牛群の横臥位置・方向を観察,分析した。結果は以下のとおりである。(1)この時刻には牛群の約80%が休息舎に入り,その大部分は横臥していた。(2)横臥位置は入口側に少なく,また約70%の個体が有意な位置選択性をもっていた。この特定位置占有性は個体によって強弱の差が大きく,位置選択性の強い個体は畜舎の長辺の両端に近い位置を好む傾向が目立った。(3)横臥方向は,休息舎の長辺に沿う方向が多く,特定の方向を好む個体は少なかった。(4)横臥時の後肢の方向は左右大差なく,壁側を背に,後肢を入口側に出して横になる習性を認めた。
帯広畜産大学の論文
1974-12-25

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