十勝地方における黒毛和種飼育実態調査 : 第2報大樹町および清水町

概要

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北海道十勝地方の肉牛飼育に関する基礎的資料を得るため,前報の足寄町の調査に引きつづいて,大樹町延107頭,清水町延105頭の実態調査を,体尺測定を主として,昭和33年各2回,昭和34年各1回行ない,次の結果を得た。(1)調査牛は,両地区とも標準に比し体格が劣っており,この点では足寄町と変りなかった。(2)この原因は,足寄町同様冬季間の不良な飼養条件にあることが確認され,特に清水町においては,冬季間はほとんど発育停止に近い状態にあることが認められた。(3)大樹町の各農家の分散飼育と,清水町の1牧場の群飼育の比較では,良くない飼養条件の影響が後者において顕著に表われ易いことが認められたが,特に群飼育の場合,牧野の改良・管理方法・繁殖などについて,今後のあり方に注目すべき点が指摘された。
帯広畜産大学の論文
1960-12-25