混播牧草地における豚の放牧育成試験

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
1.オーチャードグラス・メドウフェスク・レッドクロバー・ラデノクロバーの混播草地に,50日齢の中ヨークシャー種8頭を,乳用牡犢5頭と共同放牧し,放牧期終了後生体重90kgになるまで飼育試験を行なった。2.放牧期の配合飼料給与量は基準量の60%としたが,1日平均増体量は0.35kgで,発育はやや遅延した。肥育期には1日平均増体量は0.90kgで,急速な体重増加が認められた。この点は放牧育成の特徴と考えられる。3.放牧地の生産草量は当地方の標準量より多かったが,まめ科牧草の割合は平均35.1%で豚の放牧依存度をさらに高めるには,クロバー類を50%以上にする必要を認めた。また,牛との共同放牧の方法としては,豚を先に放牧し,牛にはその残草を食べさせるのが有利であった。4.屠体は中ヨークシャー種としては,脂肪がうすく,良好なものであり,育成収支の計算から,放牧によってかなりの飼料費節減が可能なことが示された。
帯広畜産大学の論文
1963-07-10

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク