乳牛の分娩前体温低下の時間的解析
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概要
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乳牛の分娩前体温低下を時間的な面より分析するため,ホルスタイン種68頭について,分娩約7日前より1日2回,直腸温を測定した。結果は以下のとおりである。1.分娩2〜4日前に最高体温を記録し,その後,体温は急速に低下するという,従来の報告を確かめた。2.夕測定値は朝測定値より有意に高く,その差は分娩2日前まで平均0.8℃と一定であるが,その後,小さくなる傾向を示した。3.分娩前体温低下は,約60〜68時間前より開始し,20〜32時間前に,もっとも大きな低下が見られた。4.朝より夕方の体温低下が有意に大きく,分娩の予知には夕測定値の方が利用価値が高いと判断された。
- 帯広畜産大学の論文
- 1979-11-20
著者
-
池滝 孝
帯広畜産大学附属農場
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山口 光治
帯蓄大・農場
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山口 光治
帯広畜産大学附属農場
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石黒 敏夫
帯広畜産大学附属農場
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吉沢 祐二
帯広畜産大学附属農場
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池滝 孝
帯畜大畜産
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池滝 孝
帯広畜産大
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