中高年女性の菜食実践が血液流動性に及ぼす影響

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
菜食を実践している中高年女性(菜食者)と一般的な食事をする中高年女性(非菜食者)を対象として,菜食が血液流動性に及ぼす影響を検討した。菜食実践によりエネルギー,タンパク質,脂質,炭水化物の摂取量は有意に減少,除脂肪重量を除く体格・体組成・血圧も有意に減少し,非菜食者より有意に低値であった。血液性状では,アルカリフォスファターゼ(ALP),アルブミン,アルブミングロブリン(A/G)比は実践により有意に低下したが,すべて基準値の範囲内であった。菜食者の血流速度を指標とした血液流動性は非菜食者より有意に高かった。菜食者と非菜食者を合わせて,主成分分析を行い6つの成分を得た。この6成分について重回帰分析の結果,血圧・ヘマトクリット(Ht)値,血中タンパク質が大きく血流速度に影響を与え,パス解析の結果,高脂血症,肥満,動物性食品,菜食は間接的に血流速度に影響を与え,菜食は血液流動性を高めた。
大阪教育大学の論文
2005-09-30

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク