公開講座「楽しいダイエット教室」開催の試み : 第7報:過去8年間における腹部超音波異常所見出現頻度

概要

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超音波検査は日常の臨床の場では必須の検査法であり,超音波検査を抜きに臨床診断は語ることが出来ないことは周知の事実として考えられている。中でも腹部超音波検査は肝臓,胆嚢,膵臓,脾臓,腎臓などをはじめ,また子宮や卵巣などの婦人科疾患や前立腺や膀胱などの泌尿器科疾患,さらには胃腸などの疾患に対してもスクリーニング的に広く利用され活用されているのが現状である。我々は,この腹部超音波検査を「楽しいダイエット教室」の最初から取り入れ、腹部領域の異常所見のスクリーニングに応用してきた。患者さんには無侵襲で副作用がなく,かつ手軽に応用できることから,集団検診には不可欠な検査法であると言えるであろう。今回は,過去9年間(第2回では都合で実施していないので,実質的には8年間)での腹部超音波検査における数々の異常所見の出現頻度について検討した。その結果,最も多く描出できたのは,脂肪肝(61.8%)であったが,前立腺肥大症、子宮筋腫、胆石、胆嚢ポリープ,肝のう胞,腎のう胞などの疾患も数多くスクリーニングすることが可能であった。腹部超音波検査によるスクリーニングはダイエット教室受講者にとって,自分達の健康状態や病気の有無を把握するためにも大いに価値あるものと思われた。また,異常所見をチェックすることで,その後の適切な処置を取るためにも有意義であることが示唆された。
2006-02-28

公開講座「楽しいダイエット教室」開催の試み : 第7報:過去8年間における腹部超音波異常所見出現頻度

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