和歌山県下にある過疎村における地域保健活動 : 2003,2004年度の定期健康診断成績について

概要

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和歌山県下の過疎村である花園村における生活習慣病に関する一環を把握するために,2003,2004年度における定期健康診断成績から,その実態について検討した結果,以下のような成績が得られた。(1)定期健康診断の総合判定では,貧血に関して要指導,要医療と判定されているものは女性の方が多く,高脂血症に関しては要指導,要医療と判定されているものは男女共ほぼ同率であり,肝機能に関して要指導,要医療と判定されているのは男性の方が多いという傾向が見られた。(2)同じく定期健康診断の総合判定では,血圧に関して特に男性に要指導,要医療と判定されたものが多い傾向があり,心電図診断に関しても要指導,要医療と判定されたものは男性の方がやや多い傾向が見られた。尿糖及び血糖値に関しては男女共に要指導,要医療の判定のものは殆ど見られない傾向であった。以上,定期健康診断成績からの花園村における生活習慣病に関しての検討結果からは,他の地域と特に大きな相違はみられないようであった。
大阪教育大学の論文
2006-09-29