YG性格検査でみた過食を呈する学生のプロフィール

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概要

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過食を呈する学生の性格傾向と発症要因について検討を試みた。16名の過食症学生を対象とし,58名の非過食症学生をコントロール群とした。各学生の入学時のYG性格検査に基づいて判定型と12尺度の粗点を比較した。型判定の比較では過食症群では情緒不安定,外向型が多くなった。またY-G性格検査の12尺度のそれぞれの粗点の比較では過食症群は非過食症群に比較して「抑うつ性」で有意に高くなり,「協調的でないこと」において有意に高くなる傾向が認められた。これらの結果に基づきながら過食症と性格要因,特に抑うつ性との関係について論じた。発症要因としては家庭内不和が考えられる者が10名,性格因子が強く関与していると思われる者が5名,ダイエットをきっかけにする者が3名などであった。ここでは家庭内不和とくに父親に対する不信感と発症要因との関連性について検討を加えた。
大阪教育大学の論文
2004-09-30

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