顔表情のガボール・ウエイブレット表現

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概要

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ガボール・ウエイプレットを取り入れた顔パターンの符号化方法に関して、顔表情の知覚モデルとしての妥当性を検討した。ガポール・ウエイプレットフィルターは、大脳皮質視覚領野でなされる顔画像符号化のモデルとして導入されたものである。一方、人間の表情知覚は、意味微分法 (SD法) を用いて測定した。モデルにより算出された表情類似度と、実際に測定した類似度は有意な高い相関を示した。類似度データは、非計量多次元尺度構成法 (nMDS) により、低次元数の構造を持つことが明らかにされた。モデルから導かれた類似度と人間の知覚評定に基づく類似度のいずれにおいても2次元が抽出され、それらは、快/不快と覚醒/非覚醒にほぼ対応することがわかった。これらの知見から、顔の内部表現に関する理論的考察と顔表情の認識システムの構築への指針について論じる。
1997-06-20

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