変化速度は表情認知に影響するか? : 動画刺激を用いた顔表情認知の時間特性の解明
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概要
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顔の表情認知過程における動的な情報の割合を探る研究の一環として, 本研究ではモーフィング技術を応用して作成した動画刺激を用いて心理実験を行った.この方法により, 変化量や変化速度などの物理量を統制した表情動画像の作成が可能となる.4種の顔表情(幸福・悲しみ・驚き・怒り)及び3種の時間条件を用いた実験では, 表情から認知される感情強度の評定結果から, 表情認知は変化速度に影響を受けることが示唆され, しかもその影響は表情間で異なることが示唆された.特に「驚き」の表情は速い速度で変化するほど強度が高いと認定され, 「悲しみ」の表情に対する強度は, 速度の変化によって影響を受けないことがわかった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-10-11
著者
-
赤松 茂
(株)エイ・ティ・アール人間情報通信研究所
-
蒲池 みゆき
工学院大学情報学部
-
吉川 佐紀子
京都大学大学院教育学研究科:京都大学こころの未来研究センター
-
蒲池 みゆき
(株)エイ・ティ・アール人間情報通信研究所
-
吉川 佐紀子
(株)エイ・ティ・アール人間情報通信研究所
-
赤松 茂
Nttコミュニケーション科学基礎研究所:atr人間情報通信研究所:国際電気通信基礎技術研究所
-
Kamachi Miyuki
Faculty Of Informatics Kogakuin University
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