表情と音声の相互作用効果 : 大脳半球機能差の検討(顔とコミュニケーション及び一般)
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概要
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左右の大脳半球は、それぞれ異なった情動処理をおこなっている.従来、情動の半球機能差研究は単独モダリティ(視覚、聴覚)について調べたものが多く、視聴覚からの情動情報を同時に扱ったものは非常に少ない.本研究では、喜びと恐怖などの表情や音声を同時知覚する際の半球機能差について検討した.情動表情は中性表情とともに各視野に対呈示され、音声は情動音声と中性音声が両耳分離聴呈示された.被験者は音声を無視して、ターゲットとなる表情が左右の視野に関わらず、あったかなかったかを答えた.その結果、恐怖でも喜びでも、表情と同じ感情価の情動音声が入力された場合に右半球優位になることがわかった.この結果は視聴覚間の相互作用に半球機能差があること、そして同じ情動の表情と音声は右半球優位に統合されることを示唆する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2005-10-27
著者
-
吉川 左紀子
京都大学教育学研究科
-
仲 真紀子
北海道大学大学院文学研究科
-
仲 真紀子
北海道大学
-
市原 茂
首都大学東京
-
吉川 左紀子
追手門学院大学人間学部
-
仲 真紀子
お茶の水女子大学
-
木村 洋太
京都大学
-
木村 洋太
京都大学教育学研究科
-
吉川 佐紀子
京都大学大学院教育学研究科:京都大学こころの未来研究センター
-
吉川 左紀子
追手門学院大学
-
吉川 左紀子
京大 大学院教育学研究科
-
仲真 紀子
北海道大学文学研究科
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