表情認識研究の視点
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概要
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最近の表情認知に関する心理学研究には、いくつかの変化が生じている。その1つは研究手法上の変化である。コンピュータによる画像処理技術を応用することによって、これまでは困難であった多様な刺激画像の作成が可能になり、中間表情の認知や表情の動きが認知におよぼす影響等の研究が開始されている。また、情動表出の媒体としての表情、という従来の見方に対して、他者に対する意図や態度を伝達するメッセージとしての表情という視点からの表情認知研究が始まっている。本稿では、コミュニケーションのおける表情の機能を分析した最近の研究を紹介し、今後の研究課題について論じた。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-11-20
著者
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