視線が表情認知に与える影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究は, 画像合成で作成した顔表情刺激を用いて, 視線の変化が表情の認知にどのような影響を与えるのかを検証した.4種の表情(真顔, 幸福, 悲しみ, 怒り)それぞれに0°, 15°, 30°, 45°の4種の視線を合成した顔を刺激画像とし, その顔から認知される感情の強度について評定実験を行った.被験者は, それぞれの表情に対して「幸福」「悲しみ」「驚き」「怒り」「嫌悪」「恐れ」「軽蔑」の7種類の感情強度を評定した.その結果, 視線の変化が表情認知に影響を与えることが示された.真顔の場合は「軽蔑」「嫌悪」などネガティブな感情が増加することが, また幸福や悲しみの表情の場合はその表情と一致する感情の強度が減少することがわかった.一方, 怒りの表情の場合は視線変化の影響を受けないことがわかった.
- 2000-01-21
著者
-
赤松 茂
法政大学
-
蒲池 みゆき
九州大学大学院文学研究科
-
赤松 茂
(株)エイ・ティ・アール人間情報通信研究所
-
蒲池 みゆき
工学院大学情報学部
-
箱田 裕司
九州大学
-
箱田 裕司
九州大学大学院人間環境学研究科
-
吉嵜 志保
九州大学大学院人間環境学研究科
-
Kamachi Miyuki
Faculty Of Informatics Kogakuin University
-
箱田 裕司
九州大学大学院人間環境学府
関連論文
- 任意の人物の顔をもち,表情と視線の動きを制御できる3次元エージェントの生成(視聴覚技術,ヒューマンインタフェース)
- 味覚経験時の違和感と表情変化(顔・ジェスチャ認識のためのパターン認識メディア理解,一般)
- 顔と声によるマルチモーダルな人物同定における学習効果(日本基礎心理学会第28回大会,大会発表要旨)
- 視線が表情認知に与える影響
- 「動き」が笑顔の印象に及ぼす影響(「感性情報処理の基礎と応用」及びヒューマン情報処理一般)
- 操作性を考慮した顔画像合成システム : FUTON : 顔認知研究のツールとしての評価(ディジタルデータ付き論文特集)
- 認知と感情の関わり : 表情の単純呈示効果より
- 表情判断における顔の部位の役割
- 顔の表情認知のマルチモーダル特性について
- 複雑な環境における関係性の学習 : 行為することの重要性
- 表情の分類判断におけるパーツの顕著性効果について
- 顔の魅力度判断におけるパーツの魅力の影響
- 顔・表情認知に関する心理実験のための顔画像合成システム : FUTON System
- 顔の再認における視点依存の左右非対称性 : virtual viewの観点から
- 11)顔の認識における視点依存性 : 性識別課題から(ヒューマンインフォメーション研究会)
- 多面的顔空間における強調効果の予測
- 顔の性識別における特徴要因の顕著性効果と視点依存性
- パターンの主成分分析にもとづく顔画像検索実験システムの構築
- 高速度カメラによる動的な顔面表情の分析および合成
- 自発・演技表情表出時における顔面動作および表情合成
- 高速度カメラを用いた顔面動作の分析および表情合成
- 視線判断に及ぼす頭部及び光源方向の影響 : 本当はあなたを見ていない(マルチモーダル・感性情報処理の基礎と応用,一般)
- 3次元CG顔モデルの視線定位(HCGシンポジウム)
- 顔の物理的特徴と性格印象
- 対面した他者の視線から受ける奥行の知覚(マルチモーダル,感性情報処理,一般)
- トーキングヘッドシステム(TH)における発話顔運動での個人特性の表現
- PCAを用いた年齢知覚に関与する顔形状特徴の抽出 : みかけの年齢情報の利用
- 高速度カメラを用いた顔面動作の分析および表情合成
- 高速度カメラを用いた顔面動作の分析および表情合成
- 人間の視線方向の知覚特性 : 頭部方向および光源位置の影響(顔・ジェスチャ認識のためのパターン認識メディア理解,一般)
- 人間の視線方向の知覚特性 : 頭部方向および光源位置の影響(顔・ジェスチャ認識のためのパターン認識メディア理解,一般)
- 任意の人物の顔をもち,表情と視線の動きを制御できる3次元エージェントの生成(セッション3,サマーセミナー(若葉研究者の集い))
- 顔から声,声から顔のマルチモーダルな人物同定
- 自在な顔で表情や視線の動きを表出する3次元擬人化エージェントの生成 : 顔の3次元モーフィングモデルとGalateaモデルの対応付けと視線制御の実現(ヒューマンコミュニケーショングループ(HCG)シンポジウム)
- 個人識別のための顔画像パターン表現法の分析
- 顔の年齢推定に関する心理学的検討 : 評定者年齢による推定特性の違いを中心に(ヒューマンコミュニケーション)
- 顔画像からの年齢知覚 : 年代推定システム構築にむけて(顔とジェスチャの認識)
- 顔画像からの年齢知覚 : 年代推定システム構築にむけて(顔とジェスチャの認識)
- 平均的な顔の形状の魅力 : 比較文化研究による証拠と美の生物学
- 平均顔の特徴を探る : 特異性・魅力・記憶の観点から
- 変化速度は表情認知に影響するか? : 動画刺激を用いた顔表情認知の時間特性の解明
- 顔の性の認知 : 顔の年齢的変化に伴う認知の変化
- 正面画像サンプルにおける表情差分を用いた任意表情の顔の3次元構造の生成
- 任意表情の顔の3次元構造の生成 : 3D及び画像サンプルにおける表情差分ベクトルの利用 (知能情報メディア論文特集)
- Fuzzy Domain Knowledgeを用いた無校正画像からの3次元構造の復元 : 顔画像生成への適用 (画像の認識・理解)
- 遺伝的アルゴリズムを用いた顔画像生成システム : 感性的イメージの生成
- 2枚の無校正顔画像と差分ベクトルを用いた顔の表情3次元構造の生成
- 表情差分データを用いた顔の3次元構造の復元
- 8)2枚の無校正顔画像からの顔の3次元構造の復元 : 任意方向・任意表情の顔画像の生成
- 2枚の無校正顔画像からの顔の3次元構造の復元 : 任意方向・任意表情の顔画像の生成
- 2枚の無校正顔画像からの顔の3次元構造の復元 : 任意方向・任意表情の顔画像の生成
- 2枚の無校正顔画像からの顔の3次元構造の復元 : 任意方向・任意表情の顔画像の生成
- ファジーな知識を用いた無校正画像からのユークリッド構造の復元 : 顔画像生成への適用
- PCAによる顔画像の生成のための3次元顔データの対応表現
- 視線の知覚・制御を理解する(顔を見る,顔を思う,顔をつくる-顔知覚研究の行方-,2005年度 第2回フォーラム)
- 顔の動きの強調
- 12. ヒト情動認知の飲酒による変化(第51回心身医学会東北地方会)
- 顔表情のガボール・ウエイブレット表現
- 肌の色による領域分割と領域の不変特徴によるカラー画像中の顔検出 : SupportVectorMachineの応用
- 2-2 感性にかかわる心理量の応答の計測(2.感性計測,感性情報学)
- 合成顔に対する男性と女性の魅力度評価の相違点 : 女性化と子供化変形に対する偏好性を指標として (「実世界指向と情報家電」及びヒューマン情報処理一般)
- SA-8-1 女性化ならびに子供化変形を施した顔の魅力度の分析
- 顔画像合成システム(FUTON system)におけるマニュアルサンプリングの評価
- 顔画像合成システム(FUTON system)におけるマニュアルサンプリングの評価 (特集テーマ・顔・表情・ジェスチャの認識・合成) -- (顔の認識・生成)
- 複雑な背景中の顔検出における色情報の役割
- 人間の感性情報処理 : 顔知覚の研究動向
- 顔の魅力を規定する要因の実験計量心理学的分析
- ヒトとコンピュータによる顔の認識 : ATR人間情報通信研究所におけるイメージ生成機構の研究
- 順応顔刺激の持続的注視による表情認知の遅延
- 6)持続的注視による顔の表情認知の遅延 : 正立顔と倒立顔の比較(ヒューマンインフォメーション研究会)
- 持続的注視による顔の表情認知の遅延 : 正立顔と倒立顔の比較
- 顔の認識における視点依存性 : 性識別課題から
- 顔の認識における視点依存性 : 性識別課題から
- カラーと形状情報を用いたシーン中の顔の自動検出
- あいまい顔イメージの検索に対するKL展開の適用性
- 顔の感性情報と物理的特徴との関連について : 年令/性の情報を中心に
- コンピュータによる顔の認識の研究動向
- 顔と声の記憶における相互文脈効果
- 顔の視覚的規則性に関する潜在学習
- 顔と声の記憶における相互文脈効果について
- 顔に認知におけるプロトタイプの効果
- KL展開法の顔画像の表現力評価
- A-157 顔画像の類似性判定におけるKL展開法評価(A-6. ヒューマンコミュニケーション,一般講演)
- 顔の意図的学習と印象判断時における視線の動きの比較 : 停留領域と停留時間の分析(五感メディアの品質,コミュニケーションデザイン,画像符号化,食メディア,一般)
- 顔が伝える社会的信号の検出
- 顔の意図的学習と印象判断時における視線の動きの比較 : 停留領域と停留時間の分析(五感メディアの品質,コミュニケーションデザイン,画像符号化,食メディア,一般)
- 解説(処理)表情コミュニケーションにおけるダイナミクスを探る--感情の認知と表出における顔面表情の動的特性
- 顔による個人認識 (特集 バイオメトリクス)
- コンピュータでさぐる顔の感性的イメージ
- Building a 3D Model of the Face that Transmits an Arbitrary Combination of Identity, Facial Expression, and Gaze
- 学習時の眼球運動が物体名称記憶に及ぼす影響 (ヒューマンインフォメーション コンシューマエレクトロニクス)
- 視覚的二重課題における拡大/縮小運動の検出非対称性 : 注意の処理資源配分からの考察 (ヒューマンインフォメーション コンシューマエレクトロニクス)
- 視野内の物体の有無が対面者の視線知覚に及ぼす影響 (ヒューマンインフォメーション コンシューマエレクトロニクス)
- 視覚的二重課題法を用いた拡大/縮小運動知覚過程の検討(日本基礎心理学会第30回大会,大会発表要旨)
- 学習時の眼球運動が物体名称記憶に及ぼす影響(マルチモーダル,感性情報処理,視知覚とその応用,一般)
- 視覚的二重課題における拡大/縮小運動の検出非対称性 : 注意の処理資源配分からの考察(マルチモーダル,感性情報処理,視知覚とその応用,一般)
- 視野内の物体の有無が対面者の視線知覚に及ぼす影響(マルチモーダル,感性情報処理,視知覚とその応用,一般)
- コンピュータによる顔の認識 : サーベイ
- コンピュータによる顔の認識 : サーベイ
- 3.仮想環境を実現するヒューマンインタフェース (仮想環境社会の展望)