個人認識のための頭部CGモデルの姿勢変化による顔画像の作成

概要

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我々は、マンマシンインタフェース向上を目指す研究の一環として、顔画像を用いた個人認識、分類法の検討を進めている[1][2]。頭部像によって人物の識別を行なう場合には、まず、マッチングを行なうための辞書を作成しなければならない。この辞書においては、カテゴリ毎に照明、頭部の向き等の条件を一定にする必要ある。なぜなら、辞書の作成条件が一定でないと、新たな入力パタンとのマッチング毎に、辞書に固有の条件に合わせて入力パタンの補正を行なわなければならなくなるからである。しかし、通常の画像入力手段において、異なる人物の頭部像を上記の条件を一定にして入力することは大変困難である。また、入力パタンに想定される様々な変動に対する認識能力を評価するために、マッチングを行なう各カテゴリについて多数の入力パタンが必要となり、これらを用意することも大変困難である。そこで、本報告では、これらの問題を解決するため、3D形状とカラーを同時に計測できる3次元計測装置を用いることにより[3]、カラーを表現する属性をもった3D形状のCGモデルを作成し、その3D-CGモデルに対する移動・回転を行なうことにより、辞書に登録する各カテゴリの頭部像の条件を一定にすることができることを示す。また、照明、姿勢を変化させた3D-CGモデルをも容易に作成することができることを示す。2では、多数の人物の頭部について、3D-CGモデルを作成し、3次元空間においての基準姿勢の決定方法を述べる。3では、3次元空間においてその姿勢を変化させた時の2次元投影(カラー/レンジ)パタンの作成について述べる。そして、4では、前記の手法で作成した姿勢変化時のレンジ画像を用いたパタン照合法による顔の認識について述べる。
1991-02-25

個人認識のための頭部CGモデルの姿勢変化による顔画像の作成

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