c軸配向YBaCuO積層型ジョセフソン接合の作製

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
LAST基板を用い、c軸配向したYBaCuO/PrBaCuO/YBaCuO積層型接合を作製した。接合はヒステリシスを持つRSJ的特性を示すとともに、その臨界電流は外部磁場に対して変調することからジョセフソン接合であることがわかった。PrBaCuOバリア膜厚20nm、接合寸法4×4μm^2の典型的な接合は、ジョセフソン電流I_c=14μA、接合抵抗R_n118Ω、I_cR_n積=1.4mVをもつ。バリア膜厚を10nmから35nmまで変化させた結果、接合のJ_cは指数関数的に減少し、一方R_nA指数関数的に増加した。J_cおよびR_nAの減衰長はそれぞれ5.3nm、1.3nmと見積もることができ、(103)配向接合に比べて短いことがわかった。この原因としては、c軸配向YBaCuO膜のコヒーレンス長が(103)配向膜より短いことが考えられる。
社団法人電子情報通信学会の論文
1999-01-27

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク