民族学研究のための画像データベース管理システム
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概要
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民族学(文化人類学)は,世界の諸民族が有する社会と文化について実証的,比較的に研究を行う学問である。このため,諸民族が日常生活に使う道具から宗教儀礼に用いられる特殊な道具にいたるまで様々の資料が研究に使われる。これには標本資料(標本),映像音響資料,文献図書資料,世界諸民族の文化・社会の関係がカード化されたHRAF(Human Relations Area Files),及び各研究者のフィールド・ノートや写真・スライド等があげられる。これら研究資料は文字・数値データとして,また画像データやパターン・データとして,各研究者によってその研究目的に応じて共通に,また個別に使われ,その種類と数量の増加には際限がない。このため,コンピュータによる管理と研究のための活用支援が期待される。特に,民族学研究の特徴,即ち研究者の専門的知識を前提に知的生産の活動が行なわれるために視覚能力の活用が必要であること,研究資料,特に標本は"もの"として一般的に利用されること等から,画像データとしての利用と画像データベース・システムの構築が重要視されている。そして一方では,コンピュータ技術,画像処理,データベース管理システムの発展のために拡大されてきたコンピュータ応用分野として画像データベース・システムがあり,コンピュータの利用層も理工系から文化系へと拡大しつつあり,一層の研究発展が大きく期待されている。しかしながら,コンピュータ利用層の拡大や画像データベース・システム研究の歴史が浅いため,また民族学研究の特殊性のために画像データの有効利用と画像データベース・システムの実現のためには解決すべき課題が多い。本報では,民族学研究者か研究資料を画像データとして活用するための画像データベース・システムの要件と,システム構成の概要について整理する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01
著者
-
洪 政国
Ibm
-
杉田 繁治
国立民族学博物館, 総合研究大学院大学コンピュータ民族学専攻
-
久保 正敏
国立民族学博物館
-
山本 泰則
国立民族学博物館文化資源研究センター
-
佐藤 真知子
日本アイ・ピー・エム(株)東京基礎研究所
-
山本 泰則
民族学博物館 文化資源研究セ
-
川辺 みどり
日本アイ・ビー・エム株式会社 サイエンス・インスティチュート
-
洪 政国
日本アイ・ビー・エム(株)東京基礎研究所
-
香田 正人
日本アイ・ビー・エム株式会社
-
佐藤 真知子
日本アイ・ビー・エム(株)東京基礎研究所 東京工芸大学工学部(現)
-
井岡 幹博
日本アイ・ビー・エム株式会社、サイエンス・インスティチユート
-
香田 正人
日本アイ・ビー・エム(株) 東京基礎研究所
-
香田 正人
日本アイ・ビー・エム株式会社 サイエンス・インスティチュート
-
杉田 繁治
国立民族学博物館 総合研究大学院大学コンピュータ民族学専攻
-
井岡 幹博
日本アイ・ピー・エム(株)東京基礎研究所
-
井岡 幹博
日本アイ・ビー・エム(株)東京基礎研究所
-
山本 泰則
国立民族学博物館
-
杉田 繁治
国立民族学博物館 第5研究部
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