国立民族学博物館におけるマルチメディアの応用試験
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概要
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国立民族学博物館では、世界の民族が使っている実物である標本資料や、それらを作ったり、使ったりしている様子を移した写真、ビデオ映像、録音などが収集され、研究や展示場で利用される。これら資料はマルチメディアとしてコンピュータで活用される。来館者は展示場で実物に触れなから生きた教育(博物館教育)を受けるが、マルチメディアはこれをより効果的なものにすると思われる。このために、ハイパーメディアを使った電子展示場案内システム、テキストや画像、ビデオ映像などをハイパー構造化したハイパーメディア学習システム、マルチメディア・データベースをもとにしたマルチメディア検索学習システム、テレビ会議システムをもとにした電子質問システム等を一般展示場に設置し、来館者による利用試験を行った。これらのシステムによって、来館者は標本資料に対して親近感を持つようになるなど、反応はよかった。今後は、提示する情報、データの内容の充実と博物館情報の構造化、多様なマルチメディア・システムの選択方法、利用者志向のマルチメディア・システムの具体的な作成方法、マルチメディアにもとづいた新たな展示概念の検討などが必要である。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-05-25
著者
-
洪 政国
Ibm
-
杉田 繁治
国立民族学博物館, 総合研究大学院大学コンピュータ民族学専攻
-
高橋 淳一
Ibm
-
洪 政国
日本アイ・ビー・エム(株)東京基礎研究所
-
草場 匡宏
IBM
-
草場 匡宏
日本アイ・ビー・エム(株)東京基礎研究所
-
高橋 淳一
日本アイ・ビー・エム(株)東京基礎研究所
-
山田 奨治
筑波技術短期大学
-
杉田 繁治
国立民族学博物館 総合研究大学院大学コンピュータ民族学専攻
-
杉田 繁治
国立民族学博物館 第5研究部
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