テクスチャマッピングにおけるクロマティシティの不変性に基づく3次元幾何モデル上での色調補正

概要

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実世界を観測する事によりデジタルコンテンツを生成する技術は、仮想現実システム、文化財のデジタル保存等において大変重要な技術となりつつある。テクスチャマッピングは、デジタルカメラ等で撮影されたカラー画像を距離センサで撮影された3次元幾何モデルに貼り付ける手法であり、そのようなデジタルコンテンツ生成に有効な技術の一つである。テクスチャマッピングには幾何学的側面、光学的側面の二つの側面がある。幾何学的側面とは、3次元モデルを計測した距離センサとテクスチャを計測したカメラの相対的な位置関係を決定する問題であり、様々な研究が行われている。一方、テクスチャマッピングの光学的側面に関しては、これまでほとんど研究が行われてこなかった。光学的側面とは、テクスチャ間での色の整合性を保ちつつ、各テクスチャを3次元幾何モデルに貼り付ける問題である。本論分では、テクスチャのクロマティシティに着目し、光学的に整合性が取れた状態で、複数のテクスチャを貼り付ける手法を提案する。
一般社団法人情報処理学会の論文
2003-09-08