時空間画像解析を用いた全方位カメラ映像の超解像度化 (<特集>画像の認識・理解論文特集)

概要

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全方位カメラによる全周画像を用いた研究が近年盛んである.筆者らはこれまで全方位カメラを利用して建物映像データベースを作成してきた.全方位カメラは一度の撮影で全周囲の画像を得ることができる反面,通常のカメラとは異なる光学特性を有しており,利用の際にいくつかの困難を伴う.特に問題となるのは,一つにはカメラのキヤリプレーションであり,もう一つには全周囲を1枚の画像に収めることによる低解像度である.前者はこれまでも多くの研究がなされてきたが,後者についてはこれまで全方位カメラの画像を利用することが少なかったためあまりなされていない.最近になり,全方位カメラが実際に利用される機会が増すにつれ特に大きな問題としてとらえられるようになってきた.解像度を向上する手法には大きく分けると,高解像度CCDなどのハードによる方法と,複数画像系列による超解像度化などソフトによる方法の2通りが考えられる.本論文では,後者ソフトによる手法を用いて全方位カメラの低解像度画像を超解像度化する手法について述べる.特にこれまでの超解像度化手法の対象映像としては,静止したカメラを用いたものがほとんどであるのに対して,今回は動きのあるカメラから撮影した映像を対象としている点が新しい.また,本手法で提案する手法は全方位カメラのみに限定されるものではなく,通常の映像についても応用可能である.
2001-08-01

時空間画像解析を用いた全方位カメラ映像の超解像度化 (<特集>画像の認識・理解論文特集)

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