GC-MSによる高度不飽和脂肪酸の二重結合位置の決定
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概要
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A method for determining double-bond positions in highly unsaturated fatty acids by GC-MS was developed and is conducted as follows : <BR>A highly unsaturated fatty acid methyl ester is partially reduced with hydrazine or deuterated hydrazine. After acidification, the resulting mixture containing several kinds of unsaturated esters along with one saturated ester is recovered by hexane extraction and then separated by argentation TLC according to the number of double bonds. The isolated methyl monoenoate fraction corresponding to standard methyl <I>cis</I>-monoenoates is subjected to I<SUB>2</SUB>-catalyzed reaction with dimethyl disulfide. The resulting dimethyl disulfide adducts of methyl monoenoates areanalyzed by GC-MS. The cleavage between the methylthio-substituted carbons yielded sets of key fragment ions showing the original double-bond positions in the monoenoate carbon chain. The GC-MS data on the structures of methyl monoenoates derived from the starting highly unsaturated ester confirmed the original double-bond positions in the molecule of the starting ester. Separately using hydrazine and deuterated hydrazine as reducing reagents for the simultaneous analysis of the same sample provided further useful data for identifying the sample structure owing to the resulting shift of key fragment ions with deuterium atoms.<BR>This method was applied to the analysis of polyenoic fatty acids in eel total lipid. The most highly unsaturated fatty acid in the lipids was found to be <I>cis</I>-4, <I>cis</I>-7, <I>cis</I>-10, <I>cis</I>-13, <I>cis</I>-16, <I>cis</I>-19-docosahexaenoic acid based on mass spectral data.
- 社団法人 日本油化学会の論文
著者
-
山本 公平
大阪府立看護大学総合リハビリテーション学部栄養療法学専攻
-
芝原 章
神戸学院大学栄養学部
-
梶本 五郎
神戸学院大
-
芝原 章
神戸学院大
-
山本 公平
(社) 日本油料検定協会綜合分析センター
-
中山 孝夫
(社) 日本油料検定協会綜合分析センター
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