乳酸菌菌体抽出液の大腸菌に対する抗菌性

概要

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Lactobacillus casei IAM 119, IAM 1045, L. bulgaricus IAM 3523, L. acidophilus ATCC3205, IAM 1043, Streptococcus lactis IAM 1267, S. faecalis ATCC 10100, Leuconostoc citrovorumIAM 1087の24時間培養菌体から菌体抽出液を調製し,E. coli K-12の増殖に対する抗菌活性を調べた.その結果,Leu. citrovorum, S. lactis., S. faecatisにおいて抗菌活性がほとんど認められなかったのに対し,供試のすべての乳酸桿菌に抗菌活性が認められ,中でもL. acidophilus ATCC 3205が最も強い抗菌性を有していた.また,この菌のE. coliに対する抗菌活性は培養時間48時間の菌体において最も強く現われ,かつ,それをE. coliの増殖の誘導期および増殖期初期に加えた時にE. coliの増殖が著しく抑えられることを認めた.さらに,増殖の抑制されたE. coli菌体は正常菌に比べて大型化した形態を示し,より早く溶菌を起すことを認めた.
社団法人日本畜産学会の論文