「研修過程評価スケール-院内教育用-」を用いた評価活動の有効性検証
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概要
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研究目的は、院内教育として提供される研修の教授者となる看護職者による「研修過程評価スケール-院内教育用-」を用いた評価活動の有効性を検証することである。評価活動の有効性とは、スケールを用いた評価活動を通して教授者の教授活動が改善することを示す。研究対象は、院内教育として提供される研修の教授者11組であった。対象者に次の評価活動の実施を依頼した。1)提供する研修の受講者からスケールを用いて研修評価を受ける。2)研究者が作成したスケールを用いた研修評価のためのガイドを手引きとして、結果を分析、解釈し、改善点を見出す。3)見出した改善点を活かし次の研修を提供し、受講者から研修評価を受ける。有効性は、(1)スケールを用いて測定した受講者が知覚する研修過程の質、(2)面接を通して収集した対象者が知覚する教授活動の変化の2点を分析し検討した。研修過程の質は、対象者が評価活動後に提供した研修が評価活動前に提供した研修よりも有意に高かった(t=-3.777,p<0.001)。また、全対象者が肯定的な教授活動の変化を知覚しており、それらは、教授活動の改善につながる変化であることが示唆された。以上に基づき、スケールを用いた評価活動が教授活動の改善に一定の効果をもたらすと評価した。
- 日本看護教育学学会の論文
- 2014-03-31
著者
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