透明電極上に形成された陽極酸化TiO_2ナノチューブ膜の色素増感太陽電池への応用(TFT(有機,酸化物),一般)

概要

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透明電極上に形成された酸化チタン(TiO_2)ナノチューブ膜は、色素増感太陽電池(DSC)の陰極材料として注目されているナノ材料である。陽極酸化法は高い制御性を持ち、基板上に垂直配向したTiO_2ナノチューブ膜を形成するための有力な手法である。TiO_2ナノチューブをDSCに応用するためには、透明電極上に厚さが10μm程度のTiO_2ナノチューブ膜を形成し、結晶化させなければならない。そこで、本研究では、透明電極上にDCマグネトロンスパッタ法を用いて金属チタン(Ti)膜を堆積し、陽極酸化を行うことにより、TiO_2ナノチューブ膜を透明電極上に直接形成した。また、酸素雰囲気中で熱処理を行うことによりそれを結晶化させ、DSCに応用した。DSCのI-V特性を解析することにより理想係数(n)、直列抵抗(R_s)、並列抵抗(R_<sh>)を導出し、その評価を行った。その結果、TiO_2ナノチューブ膜を用いた場合、TiO_2ナノ粒子膜を用いたDSCと比べてR_sが低減されていることが分かった。
2012-04-11