タコノキ属植物の果実腐敗病(新称)
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概要
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南西諸島(沖永良部島・与論島・宮古島)および小笠原諸島(父島)において,タコノキ属植物の樹上あるいは落下した果実の腐敗症状が観察された。分離検出した糸状菌のうち5種が腐敗に関与しており,Lasiodiplodia theobromae, Microsphaeropsis olivacea, Haematonectria haematococcaは果実内部および果実を構成する種子全体を激しく腐敗させ,Colletotrichum gloeosporioidesおよびPestalotiopsis gracilisは果実表層部を腐敗させるが種子内部までは侵さなかった。これらの菌の生育適温は前3者が30℃,あとの2菌は25℃で,とくにL. theobromaeは40℃でも生育可能であった。日本でのタコノキ属植物の果実腐敗性病害の病徴再現記録はなく,上記5種を病原菌としてタコノキ属の果実腐敗病の病名を提案した。
- 2008-12-10
著者
-
夏秋 啓子
東京農業大学大学院農学研究科国際農業開発学
-
小林 享夫
東京農業大学国際農業開発学科
-
小林 享夫
東京農業大学国際食料情報学部
-
夏秋 啓子
東京農大国際
-
小野 泰典
第一三共株式会社創薬基盤研究所
-
廣岡 裕吏
アメリカ合衆国
-
廣岡 裕吏
東京農業大学国際農業開発学科:(現)独立行政法人農業生物資源研究所基盤研究領域ジーンバンク
-
夏秋 啓子
東京農業大学国際食料情報学部国際農業開発学科
-
弓木 彩子
武蔵野種苗株式会社
-
廣岡 裕吏
United States Department of Agriculture
-
夏秋 啓子
東京農業大学国際食料情報学部熱帯作物保護学研究室
-
小林 享夫
東京農業大学国際食料情報学部熱帯作物保護学研究室
-
夏秋 啓子
東京農業大学国際食料情報学部
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