Colletotrichum dematiumによるアガパンサス炭疽病(新称)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
2004年5月茨城県取手市で激しい葉枯症状を呈するアガパンサスを採集した。病葉上には剛毛を有する分生子層が肉眼では多数の小黒粒点として観察でき,培養菌叢はPDA培地上で暗灰色〜黒色,分生子は鎌形で大きさ15.0〜21.5×2.5〜3.7μmであった。これらの形態的特徴から,本菌をColletotrichum dematium (Per. : Fr.) Groveと同定した。接種試験による病原性の確認を行った結果,接種約1週間後に病徴が再現され,病斑部から本菌が再分離された。これらの結果から,本病はC. dematiumによって引き起こされたことが明らかになり,病名としてアガパンサス炭疽病を提言した。
- 東京農業大学の論文
- 2007-09-20
著者
-
夏秋 啓子
東京農業大学大学院農学研究科国際農業開発学
-
小林 享夫
東京農業大学国際農業開発学科
-
小林 享夫
東京農業大学国際食料情報学部
-
夏秋 啓子
東京農大国際
-
夏秋 啓子
東京農業大学国際食料情報学部国際農業開発学科
-
村田 佑揮
東京農業大学大学院農学研究科国際農業開発学専攻,現 日本フレッシュフーズ株式会社
-
夏秋 啓子
東京農業大学国際食料情報学部熱帯作物保護学研究室
-
小林 享夫
東京農業大学国際食料情報学部熱帯作物保護学研究室
-
村田 佑揮
東京農業大学大学院農学研究科国際農業開発学専攻 現 日本フレッシュフーズ株式会社
-
夏秋 啓子
東京農業大学国際食料情報学部
関連論文
- 韓国のマクワウリにおけるキュウリ緑斑モザイクウイルスの発生とその特性
- Brassica及びRaphanus属の日本産在来品種のアブラナ科黒斑病菌(Alternaria brassicae)に対する抵抗性評価
- タコノキ属植物の果実腐敗病(新称)
- Lasiodiplodia theobromaeによるカカオの果実腐敗病(新称)
- (23) Diploceras hypericinumによるヒペリカム褐紋病(新称)(平成18年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- お酒の美味しい季節を迎えて
- Fusarium oxysporum f. sp. tanacetiによるナツシロギク萎凋病(新称)
- Fusarium oxysporumによるナツシロギク萎凋病(新称)(関東部会講演要旨,平成17年度地域部会講演要旨)
- 植物ウイルス検出のためのゼラチン粒子凝集法の利用
- 17. インドネシアバリ島における弱毒ウイルスによるトマトウイルス病防除の可能性
- (220) ミャンマーのユウガオ(Lagenaria siceraria)で初発生が認められたスイカ緑斑モザイクウイルス(CGMMV)の特性(平成20年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (56) EF1a領域とβ-tubulin領域を指標としたPestalotiopsis属菌の分子系統解析(平成20年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (129)リンドウ褐斑病と病原菌の所属(平成16年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (137)1本のアセビ樹に寄生していたPestalotiopsis属菌21菌株の分子系統解析(平成14年度 日本植物病理学会大会講演要旨)
- (181)1本のアセビ樹に内生的に寄生するPestalotiopsis属菌の分類
- (11) Pestalotiopsis neglectaの飛散様式
- 異なる培養基上での Truncatella sp. の分生子果の形態
- (14) Pestalotiopsis neglectaの生産する分生子発芽抑制物質の探索 (関東部会)
- 北海道産白亜紀のキカデオイデア類生殖器官上の化石菌類
- カカオに発生したLasiodiplodia theobromae (Pat.) Griffon & Maubl.による果実腐敗病(新称)(関東部会講演要旨,平成18年度地域部会講演要旨)
- 八丈島の樹病と病原菌 : 概要と新産種(一般講演(口頭発表),第9回大会講演要旨)
- Fusarium dimerum Penzig var. dimerumによるアロエ株腐病(新称)(学術報告)
- (4) Haematonectria haematococca (Berk. & Broome) Samuels & Nirenberg (Anamorph: Fusarium sp.)によるアロエ輪紋病(新称)(平成18年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- インドネシアにおけるバナナ在来種からのウイルス検出およびバナナバンチートップウイルスの分子生物学的初解析
- 無農薬バナナから分離された菌類の病原性
- フィリピンにおいて無農薬バナナおよび圃場から分離された菌類の同定
- フィリピンにおける無農薬バナナの栽培法および収穫後の管理法と品質劣化の関係
- 無農薬バナナにおけるポストハーベスト病害の病徴とそれらに関係する菌類
- フィリピン産パパイヤ輪点ウイルスの性質と検出法
- アルストロメリアモザイクウイルスの性状と血清学的診断法
- (217) ミャンマーにおけるパパイア輪点ウイルス(PRSV)の発生とその特性(平成20年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (61) Cylindrocladium pacificumによるキングサリ根腐病(平成20年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- ヒマラヤスギのペスタロチア病(新称)
- (207) Banana bunchy top virus (BBTV)の代替宿主の探索(平成20年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- Colletotrichum dematiumによるアガパンサス炭疽病(新称)
- (192) 韓国のマクワウリにおけるキュウリ緑斑モザイクウイルス(KGMMV)の発生とその特性(平成19年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (188) ミャンマーのバナナにおけるウイルスの発生とその性状(平成19年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (15) Cylindrocladium canadenseによるツボサンゴ株枯病(新称)(平成19年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (11) Gibberella zeae (anamorph: Fusarium graminearum)によるホワイトレースフラワー萎凋病(新称)(平成19年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- 沖永良部島のテッポウユリより検出された3種のウイルスについて(九州部会講演要旨,平成18年度地域部会講演要旨)
- (291) アジア産バナナゲノムにおけるbanana endogenous viruses (BEVs)の内生状況の解明(平成18年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (27) Cylindrocladium canadenseによるイチゴ苗立枯病(新称)(平成18年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (5) 数種糸状菌によるタコノキ果実腐敗病(新称)(平成18年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- わが国におけるパッションフルーツ萎凋病(新称)の発生とその病原
- (298)パッションフルーツ萎凋病菌の諸性質及び1つの伝染経路
- わが国におけるパッションフルーツ萎凋病(新称)の発生(関東部会講演要旨)
- Colletotrichum capsiciによるブッソウゲ炭疽病
- (29)Colletotrichum capsiciによるハイビスカスとキクの炭疽病(新称)(平成9年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- オガサワラグワの斑点性落葉被害に関与する3種の菌類(一般講演(口頭発表),第7回大会講演要旨)
- マツ類の植木に発生したペスタロチア葉枯病(続報)(一般講演(口頭発表),第3回大会講演要旨)
- マツ類の植木に発生したペスタロチア葉枯病(続報)
- マツ類およびアカエゾマツの植木に発生したぺスタロチア葉枯病
- 30. 熱帯産ダイジョ (Dioscorea alata L.) に関する研究 : 第34報 茎頂培養によるウィルスフリー化
- (105)Colletotrichum属菌の大型胞子種によるグミ炭疽病(平成16年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- 日本のヤマノイモから検出されるpotyvirus
- (42)Fusarium proliferatum (Matsushima) Nirenberg var. minus Nirenbergによるアロエの新病害,紫斑病(平成9年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- キュウリモザイクウイルスおよびプルヌスネクロティックリングスポットウイルス類縁ウイルスの重複感染によるウメの新病害,ウメ葉縁えそ病
- 多犯性植物病原菌 : 炭疽病菌の数種落葉広葉樹の葉上におけるミクロフロラ(第5回大会ポスター発表要旨)
- (352) ビワの新しい果実腐敗, 黒腐病(1)Lasiodiplodia theobromae (平成11年度 日本植物病理学会大会)
- (423) Colletotrichum capsiciによるピーマン炭疽病(病原菌追加)
- 日本産モモ枝折病菌の再同定
- (116)リュウキュウマツ漏脂胴枯病患部に子実体を作るCosmospora属菌とそのアナモルフ(平成16年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (116)わが国におけるNeonectria castaneicolaおよびN. rugulosaの発生とその分類(平成15年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (46)Neonectria castaneicolaによるシラベとウリカエデのがんしゅ性病害
- 50. RT-PCR法による2種のパパイアウイルスの検出と識別(日本熱帯農業学会第96回講演会)
- (29) 日本産各種ウリ科植物つる枯病菌(Didymella bryoniae)の不完全世代の所属と性質(平成19年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- 沖永良部島の樹木病害と病原菌
- 与論島の樹木病害と病原菌(2)
- 与論島の樹木病害と病原菌(1)
- (9) Stagonospora sp.によるキク首垂病(新称)(関東部会講演要旨, 平成16年度地域部会講演要旨)
- 与論・沖永良部両島の樹木病害調査より : 分布特性と2,3新産種(一般講演(口頭発表),第8回大会講演要旨)
- マサキ褐紋病菌の所属の再検討と病原性の確認
- タバコから分離されたトマト黄化えそウイルスの精製
- 赤衣病菌(Erythricium salmonicolor)担子胞子の人工形成(一般講演(口頭発表),第3回大会講演要旨)
- 赤衣病菌(Erythricium salmonicolor)担子胞子の人工形成
- わが国のビッグベイン症状を示すレタスから検出されたMirafiori lettuce virus
- ウメ(Prunus mume Sieb. et Zucc.)から分離されたCucumber mosaic virusはSubgroupIに属すが血清学的に区別される
- ソラマメウイルトウイルスによるエキザカムの萎縮病(新称)
- 花弁の斑入りを示すミヤコワスレから分離されたキクBウイルスの一系統
- トマト黄化えそウイルスの受身赤血球凝集反応
- カナムグラ褐斑病の病原学的研究 (I) : 病徴,病原性,分生子の発芽条件および病原菌の所属
- ヒペリカムさび病菌 Melampsora hypericorum の新宿主植物
- カナムグラ褐斑病の病原学的研究(II) : 生活史, 菌叢の培養特性および分生子と菌叢の薬剤に対する感受性
- モモ,ニホンナシ,リンゴから分離されたホモプシス属菌の分生子の形態,病原性および培養特性
- (275) カナムグラ褐斑病 : 生活史,菌叢の生育および薬剤耐性
- ネギ黒渋病に関する研究 : I.本病の発生状況と病原菌の生理
- Glomerella cingulataによるヤブラン炭痕病-病原追加
- ピラカンサ褐斑病の病原学的研究
- ゼラチン粒子凝集法によるニンニク潜在ウイルスのネギからの検出
- 小笠原・母島産植物寄生菌類ノート
- ネギ黒渋病に関する研究 : II.病原菌の分類学的所属の再検討
- Pestalotiopsis populi-nigrae (Sawada et Ito) Moreletによるバラの新病害, ペスタロチア病
- (12) カナムグラ褐斑病 : 病状・病原性および分生子の発芽生理 (関東部会)
- 徳之島の樹木病害と病原菌類--1993年と2003年の調査結果のまとめ
- ライラックから分離されたPseudomonas syringae pv. syingaeの接種による各種木本植物の症状
- Pseudomonas syringae pv. syringaeによるライラック枝枯細菌病
- (27) Cercospora guatemalensisによるバジル(メボウキ)円斑病(新称) (関東部会講演要旨)
- (12) ネギ黒渋病に関する研究 : (3) 病原性および病原菌の所属 (日本植物病理大会)
- Botryotinia fuckeliana (de Bary) Whetzel によるヤマイモの新病害, 灰色かび病
- マサキ褐紋病菌の所属の再検討と病原性の確認