モモ,ニホンナシ,リンゴから分離されたホモプシス属菌の分生子の形態,病原性および培養特性
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概要
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各種果樹から分離されたホモプシス属菌菌株を類別するため,それらの分生子の形態,病原性および培養特性について検討した。モモ,ニホンナシ,リンゴ由来の菌株は,コロニー形態が異なる2つのグループ(W型株とG型株)に類別された。W型株とG型株との間で,α胞子の長さに違いは見られなかったが,PDA上25℃で培養すると,W型株はα胞子,β胞子とも形成するのに対し,G型株はα胞子のみを形成した。交互接種試験の結果,両型いずれの菌株も,分離宿主に関係なくモモ,ニホンナシ,リンゴの切り枝に病原性を示した。圃場の立木の枝に対する接種試験ではG型株はW型株よりも一般に強い病原性を示した。以上の結果から,モモ,ニホンナシ,リンゴ由来のホモプシス属菌分離株は2つの種,もしくは種内群に分けられることが明らかとなった。
- 日本植物病理学会の論文
- 1999-06-25
著者
-
小林 享夫
東京農業大学国際農業開発学科
-
小林 享夫
東京農業大学国際食料情報学部
-
小林 享夫
東京農大開発
-
兼松 聡子
独立行政法人農業食品産業技術総合研究機構果樹研究所リンゴ研究拠点
-
工藤 晟
農林水産省果樹試験場
-
兼松 聡子
農林水産省果樹試験場
-
大津 善弘
農林水産省果樹試験場
-
工藤 晟
農林水産省 果樹試験場
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