フィリピンにおける無農薬バナナの栽培法および収穫後の管理法と品質劣化の関係
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概要
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栽培方法と収穫後の管理が, 無農薬バナナの品質に与える影響を明らかにするため, 1998年4月から5月までと1999年9月にフィリピンで調査を行った.輸出用に適したバナナ果実の収穫適期の判定は, 廃棄率に大きく関わっていた.粗雑な箱詰めや不十分な緩衝材, 舗装の十分ではない道路でのサスペンションのきかないトラックによる輸送などの劣悪な環境がバナナに物理的な損傷と, ストレスを引き起こしていた.また, ため水での洗浄, 不衛生的な集荷場も無農薬バナナに収穫後病害を引き起こすと考えられた.日本に輸入後, 選別を厳しくして汚染果を除去し, 外観の良い無農薬バナナを消費者に提供しているが, 農家が栽培および収穫後管理の重要性を学ぶことが必要であることが明らかになった.
- 2000-09-01
著者
-
夏秋 啓子
東京農業大学大学院農学研究科国際農業開発学
-
矢口 行雄
東京農業大学農学部
-
小林 享夫
東農大国際
-
小林 享夫
東京農業大学国際農業開発学科
-
小林 享夫
東京農業大学国際食料情報学部
-
矢口 行雄
東京農大地域環境
-
夏秋 啓子
東京農業大学国際食料情報学部国際農業開発学科
-
Alvindia D.
Bureau Of Postharvest Research And Extension (bpre):東京農業大学大学院農学研究科
-
矢口 行雄
東京農業大学地域環境科学部
-
Alvindia Dionisio
Bureau Of Postharvest Research And Extension (bpre):東京農業大学大学院農学研究科
-
ALVINDIA Dionisio
東京農業大学大学院農学研究科国際農業開発学専攻
-
夏秋 啓子
東京農業大学国際食料情報学部
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