ナツツバキ・ヒメシャラ紅斑病(新称)
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概要
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関東地方の茨城・埼玉・千葉の各県において1997年以降ナツツバキに未記録の斑点性病害の発生が見られ、特に2000年にはヒメシャラも含めて激しい発生と落葉被害が起こった。病斑は褐色小円斑から拡大し、周囲は紅色に呈色し、間もなく落葉する。病斑裏面が白色微粉状の分生子柄と分生子塊に覆われる。菌叢磨砕液または分生子浮遊液の噴霧によりナツツバキ、ヒメシャラとも無傷葉に多数の病斑を形成、分生子の形成と落葉が起きた。Stewartia属では未記録の病気であり、病徴から紅斑病と命名した。病原菌は新種と思われ、 Ramularia属の概念に定説はないが、とりあえずRamulana sp.として、解明を待って記載したい。
- 樹木医学会の論文
- 2002-03-31
著者
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