Colletotrichum gloeosporioides (Penzig) Penzig & Saccardoによるグアバ炭疽病
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1998年,沖縄県豊見城村で収穫前のグアバ果実に腐敗が発生した。最初,緑色の果実表面に褐色小斑が発生,その後成熟した黄色の果実に茶褐色の病斑が急速に拡大し,果実表皮下に未熟な分生子層が多数形成され,さらに表皮を裂開した成熟分生子層からは円筒形の分生子(大きさ : 8.1〜18.8μm×3.5〜4.5μm)が豊富に観察された。また得られた分離株を用い接種試験を行った結果,グアバをはじめパパイア,マンゴー果実にも病原性を示した。これらの結果から本病は,Colletotrichum gloeosporioides (Penzig) Penzig & Saccardoによって引き起こされた炭疽病であることが確認された。
- 東京農業大学の論文
- 2003-06-20
著者
-
矢口 行雄
東京農業大学農学部
-
矢口 行雄
東京農大地域環境
-
上原 勝江
沖縄県病害虫防除所
-
上原 勝江
沖縄県立農業大学
-
亀山 統一
琉球大学農学部
-
矢口 行雄
東京農業大学地域環境科学部
-
亀山 統一
琉球大 農
関連論文
- 仙草ゲル物性評価
- 果樹園を汚染するニセアカシア炭疽病菌
- Colletotrichum acutatum Simmonds ex Simmondsによるコスモス炭疽病
- (50) Colletotrichum capsiciによるパパイア炭そ病 (日本植物病理大会)
- (79) パパイア軸腐病 (7) : 温湯処理条件の検討 (日本植物病理学会大会)
- (105) Colletotrichum acutatumによるコスモス花枯炭そ病 (日本植物病理大会)
- アメリカネナシカズラCuscuta pentagona Engelmanの吸根の微細構造
- ヒルギダマシAvicennia marina(Forsskal)Vierh.の塩排出機構に関わる組織化学的解析
- わが国におけるマコモ黒穂菌Ustilago esculenta P.Henn.による菌えいの利用(資料)〔英文〕
- (164) クローバの花の葉化と温度の関係 (その2) (昭和54年度 日本植物病理学会大会講演要旨)
- 樹木医学会第14回大会報告
- カカオに発生したLasiodiplodia theobromae (Pat.) Griffon & Maubl.による果実腐敗病(新称)(関東部会講演要旨,平成18年度地域部会講演要旨)
- Ralstonia solanacearumによるニガウリ青枯病の発生
- 無農薬バナナから分離された菌類の病原性
- フィリピンにおける無農薬バナナの栽培法および収穫後の管理法と品質劣化の関係
- 無農薬バナナにおけるポストハーベスト病害の病徴とそれらに関係する菌類
- (36) フィリピン産無農薬バナナ果実の収種後病害に関連する菌類 (3) : 分離菌の病原性 (関東部会講演要旨)
- (31) フィリピン産無農薬バナナ果実の収穫後病害に関連する菌類 (平成10年度関東部会)
- ブドウ'巨峰'の果皮ワックスの形成と貯蔵後の変化
- 樹木の葉に内生するColletotrichum属菌の感染方法の検討(一般講演(口頭発表),第8回大会講演要旨)
- (8) Coniella castaneicolaによるカツラコニエラ葉枯病(新称)(平成19年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- Colletotrichum gloeosporioides (Penzig) Penzig & Saccardoによるグアバ炭疽病
- わが国におけるパッションフルーツ萎凋病(新称)の発生とその病原
- (298)パッションフルーツ萎凋病菌の諸性質及び1つの伝染経路
- わが国におけるパッションフルーツ萎凋病(新称)の発生(関東部会講演要旨)
- Colletotrichum capsiciによるブッソウゲ炭疽病
- (29)Colletotrichum capsiciによるハイビスカスとキクの炭疽病(新称)(平成9年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (6) カボチャ果実より分離されたColletotrichum capsici (日本植物病理大会)
- コアラ餌用のユーカリに発生した炭腐病と黒粉斑点病
- Colletotrichum acutatumによるハナミズキ炭疽病
- (15) Fusicoccum aesculiによるナツツバキ縁葉枯病(新称)(平成18年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- Colletotrichum acutatumによるニッサボク炭疽病(新称)(一般講演(口頭発表),第9回大会講演要旨)
- 西表島のメヒルギ散布体から分離された樹木内生菌
- サクラ類の葉枯性病斑から検出された菌類
- Colletotrichum gloeosporioides によるタイサンボク炭疽病
- (105)Colletotrichum属菌の大型胞子種によるグミ炭疽病(平成16年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- 落葉広葉樹の葉に内生するColletotrichum属菌の発生と所在様式(一般講演(口頭発表),第7回大会講演要旨)
- (148)落葉広葉樹の葉に内生するColletotrichum属菌の発生生態とその病原性(平成14年度 日本植物病理学会大会講演要旨)
- ハナミズキの街路樹に発生した葉枯性病害
- マングロ-ブ植物,ヒルギダマシの塩類排出に関する研究
- 数種マングロ-ブ胎生種子のイオン組成
- 各種マングロ-ブ葉のイオン組成
- 菌類の特徴と分類
- 微生物汚染状況
- (42) ビョウヤナギの葉に発生する数種病害の発生動向(平成19年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- Botryosphaeria dothideaによるヤマボウシ枝黒枯病の発生
- Colletotrichum gloeosporioidesおよびC. acutatumによるインドゴムノキ炭疽病(新称)(関東部会講演要旨,平成17年度地域部会講演要旨)
- 多犯性植物病原菌 : 炭疽病菌の数種落葉広葉樹の葉上におけるミクロフロラ(第5回大会ポスター発表要旨)
- (353) ビワの新しい果実腐敗, 黒腐病(2)Dothiorella sp. (平成11年度 日本植物病理学会大会)
- (352) ビワの新しい果実腐敗, 黒腐病(1)Lasiodiplodia theobromae (平成11年度 日本植物病理学会大会)
- (347) Colletotrichum dematiumによるガザニア炭疽病(新称) (平成11年度 日本植物病理学会大会)
- (423) Colletotrichum capsiciによるピーマン炭疽病(病原菌追加)
- Fusicoccum aesculiによるヤマボウシの葉枯被害
- スギこぶ病の発生生態
- Glomerella cingulataによるイチョウ炭疽病
- ソメイヨシノの健康状態と樹幹内における菌類の動態(一般講演(口頭発表),第9回大会講演要旨)
- イチョウ炭疽病菌の生活環(一般講演(口頭発表),第9回大会講演要旨)
- Microsphaeropsis sp.によるイチョウ葉枯病(新称)(一般講演(口頭発表),第9回大会講演要旨)
- Colletotrichum acutatumによるハナミズキ炭疽病(新称)(一般講演(口頭発表),第9回大会講演要旨)
- (106)Glomerella cingulataによるイチョウ炭疽病(新称)(平成16年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- ソメイヨシノの樹勢と樹幹内における菌類の動態(一般講演(口頭発表),第8回大会講演要旨)
- スギこぶ病の発生生態 : こぶの肥大速度と発生分布(一般講演(口頭発表),第8回大会講演要旨)
- ソメイヨシノの樹勢と樹幹内における菌類の動態(一般講演(口頭発表),第7回大会講演要旨)
- ソメイヨシノの健全度合 : 東京農業大学世田谷キャンパスを事例として(第6回大会ポスター発表要旨)
- Colletotrichum gloeosporioides によるコウヨウザン炭疽病
- (3) Colletotrichum acutatumによるカプリチェリー(Prunus capuli Cav.)炭疽病(新称)について (関東部会)
- (20) Colletotrichum acutatum によるモロヘイヤ炭疽病 (新称) (関東部会)
- パパイア軸腐病に対する温湯ならびに蒸熱処理の効果
- (159) パパイア軸腐病 : (6) 温湯・蒸熱処理の効果 (日本植物病理学会大会)
- 輸入パパイアの損傷について
- パパイア軸腐病 (新称) とその病原菌
- Lasiodiplodia theobromaeの生育ならびに胞子形成に及ぼす培養条件の影響
- (58) パパイア軸腐病 : (5)Botryodiplodia theobromaeの柄子殻形成に対する培養条件 (日本植物病理学会大会)
- Lasiodiplodia theobromae Pat.の柄胞子壁の微細構造
- (60) パパイア軸腐病 : (4) 各種植物より分離したBotryodiplodia theobromaeの果実に対する病原性の比較 (平成2年度大会講演要旨)
- (41) パパイヤ軸腐病 (新称) について (昭和62年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (58) パパイア軸腐病 (3) : Botryodiplodia theobromaeの軸部への侵入過程 (平成元年度日本植物病理学大会講演要旨)
- (29) パパイア軸腐病 (2) (昭和62年度地域部会講演要旨(秋季関東部会講演要旨)
- Colletotrichum acutatum Simmonds ex Simmondsによるモロヘイヤ炭疽病(新称)
- (425) 輸入検疫で発見されたカランコエ灰色かび病およびアラビス灰色かび病(新称)
- (344) Colletotrichum capsici (Sydow) Butler & Bisbyによるダイコン炭疽病の発生 (平成11年度 日本植物病理学会大会)
- リュウキュウマツ材線虫病枯死木における線虫の樹体内分布(第8回大会ポスター発表要旨)
- 樹木医学の対象となりつつあるマングローブ林(会員の広場)
- 琉球列島におけるメヒルギ枝枯病 第3報 : 初期病徴形成(第7回大会ポスター発表要旨)
- 九州・沖縄地区から 亜熱帯森林・林業研究会
- (28)Colletotrichum capsiciによるスターチス炭疽病(平成9年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- 九州・沖縄地区から デイゴヒメコバチの侵入(会員の広場)
- 琉球列島におけるマングローブ植物の病害(一般講演(口頭発表),第8回大会講演要旨)
- 米飯食味形成に関わる炊飯中の胚乳細胞壁の変化
- 琉球列島におけるヒルギダマシの樹木内生菌相
- メヒルギ胎生種子の大きさの違いが植栽後の成長におよぼす効果
- 植え付け深さの違いがメヒルギ胎生種子の成長におよぼす効果
- 9-9 低NaCl濃度条件下におけるノシバのNa排出機構(9.植物の多量栄養素)
- 9-4 高塩類濃度条件下におけるノシバの耐塩性機構(9.植物の多量栄養素)
- マツ類の葉に発生した3種葉枯性病害
- 琉球列島のメヒルギから分離された樹木内生菌の宿主植物への感染性
- 鎌形分生子を有するColletotrichum属菌によるマンリョウ炭疽病の発生
- 琉球列島におけるヒルギダマシの樹木内生菌相
- 九州・沖縄地区から : 亜熱帯森林・林業研究会(会員の広場)
- 西表島のメヒルギ散布体から分離された樹木内生菌