植物ウイルス検出のためのゼラチン粒子凝集法の利用
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概要
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キュウリモザイクウイルス(CMV)およびタバコモザイクウィルス(TMV)の検出に, ゼラチン粒子凝集法(gelatin particle agglutination test: PA法)の利用を試みた。ゼラチン粒子に, p-ペンゾキノンで架橋して抗体(γ-グロブリンあるいは粗血清)を付着させた感作粒子を作製した。感作粒子とウィルス感染植物粗汁液あるいはウイルス純化液の各希釈液(25μl)をマイクロプレートウエル内で混合した。凝集反応で20μg/mlの抗CMVγ-グロブリン感作粒子は63ng/mlのCMVを, 15μg/mlのTMV粗血清感作粒子は63ng/mlの抗TMVを90分以内に検出できた。感作粒子は凍結乾燥や4Cで長期間の保存が可能であった。本法は, 技術が簡便で, 反応が迅速等の利点を有し, 多量検体や圃場での検査等にとくに有用と考えられる。
- 日本植物病理学会の論文
- 1988-10-25
著者
-
夏秋 啓子
東京農業大学大学院農学研究科国際農業開発学
-
都丸 敬一
東京農業大学(元)
-
西村 優子
富士レビオ中研
-
池田 幹雄
富士レビオ中央研究所
-
池田 幹雄
富士レビオ中研
-
夏秋 啓子
東京農業大学国際食料情報学部国際農業開発学科
-
夏秋 啓子
東京農業大学国際食料情報学部
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