H∞フィルタによる簡易なレーダ追尾法
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概要
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目標運動諸元の真値を推定するレーダによる追尾法について述べる.その代表例は,3次元空間用のカルマンフィルタあるいは1次元空間用のα-βフィルタである.ここで,H∞フィルタはカルマンフィルタを拡張したものである.H∞フィルタでは,カルマンフィルタとは異なり,リカッチ方程式の解が必ず存在するとは限らない.また,位置および速度を推定する1次元空間用のカルマンフィルタは,定常状態ではα-βフィルタに帰着される.本稿では,観測雑音共分散行列の値が異なるどのようなレーダでも,リカッチ方程式の解が存在する条件が同一となるH∞フィルタを使用した新たな追尾法を提案した.また,本提案の追尾法より,新たなα-βフィルタを導出した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-05-17
著者
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