航跡型MHTを用いた目標追尾開始距離の延伸(レーダ信号処理及び一般)
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概要
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レーダの閾値を下げることにより目標の探知確率が向上し,遠方での追尾開始が可能となる.しかし閾値を下げると,同時に誤警報の発生数が増加する.そのため追尾開始処理に使用する相関アルゴリズムとしてNN(Nearest Neighbor)を用いると,目標航跡の開始の遅れや,誤航跡の発生が問題となる.不要信号環境下で優れた相関性能を示す追尾アルゴリズムとしてMHT(Multiple Hypothesis Tracking)が知られている.また,その追尾開始性能を向上させた航跡型MHTが提案されており,上記の誤航跡発生問題を解決する追尾アルゴリズムとして有力な候補である.本稿ではレーダ閾値設定を変えた追尾開始シミュレーションを行い,航跡型MHTの追尾開始距離性能を評価した.その際,誤航跡の開始を抑制するために観測値のドップラ速度を利用した相関決定の高度化を試み,その効果を確かめた.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-04-18
著者
-
小幡 康
三菱電機株式会社情報技術総合研究所
-
系 正義
三菱電機株式会社鎌倉製作所
-
小菅 義夫
三菱電機株式会社情報技術総合研究所
-
系 正義
情報技術総合研究所
-
小菅 義夫
三菱電機株式会社 情報技術総合研究所
-
小幡 康
三菱電機株式会社
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