航空機搭載用IRセンサにおける移動目標検出方式

概要

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航空機搭載用IRセンサでは, 角度情報(アジマス角, エレベーション角)を用いて目標追尾を行なう.この時, 追尾対象を航空目標とする場合, 地上目標はクラッタと同一視される.そのため, IRセンサでは観測されたデータを基に, 目標航跡を検出し, その目標の種類(航空目標, 地上目標)を判別し, 航空目標についてのみ追尾処理を行なうことが重要となる.一般的に地上目標は航空目標に比較して低速で移動するため, 目標速度の大きさを推定することにより, 地上目標と航空目標の判別ができる.本稿では, IRセンサで観測された地上目標と航空目標を, 推定移動速度を基に判別する方式の定式化を行った.また, 定式化した移動目標検出方式に関する性能評価を行った.その結果, 82.7[km]の距離に存在する地上目標(速度300[km/h])と, そのセンサ視線上に存在する高度100[m]の航空目標(0.9[M])が本方式により95%の成功率で判別できることがわかった.
社団法人電子情報通信学会の論文
2001-12-14