固定小数点演算に適した個別正規化LMS法に関する検討
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概要
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固定小数点による演算は安価で高速なプロセッサの採用を可能とし,生産費の削減に効果をもたらす.しかし,標本化周期ごとに算出され,適応フィルタ係数に加算される係数更新量が固定小数点で表減可能な最小値以下となったときにその更新が不可能となる危険がある.学習同定法ではノルムによる正規化が係数更新量をその最小値以下とする可能性を高める.本検討では,係数更新量として抽出されるべき量が「同定の対象となる未知の信号伝達系のインパルス応答とその推定値との差」となれば問題は解決されることに着目した.本検討で提案する個別正規化LMS法ではこの差を応答残差と適応フィルタのタップ出力との積和およびタップ出力の自乗和との比として係数ごと個別に正規化することによって求めている.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-11-07
著者
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