誤差経路フィルタを要しないフィードバック型能動騒音制御
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概要
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フィードバック型能動騒音制御では, その起動に先立ってスピーカから白色雑音を送出して帰還系のインパルス応答を推定し, その結果を係数として帰還制御フィルタに与えて固定する処理が実行される.しかし, 実際にはそのインパルス応答が装置起動後に変化することは十分に想定される.その変化はフィードバック型能動騒音制御が構成する予測系に自己回帰過程を生じさせ, 適応動作を不安定とする.本報告では, 騒音制御フィルタに異なる二組の係数を与えて生じる帰還成分のそれぞれについて線形予測分析を適用し, その分析終了後に残る二組の予測フィルタの係数から連立方程式を構成して帰還制御フィルタと騒音制御フィルタの係数を算定する方法を提案する.この係数更新法によれば, 騒音制御中にも白色雑音を送出することなく, 帰還制御フィルタと騒音制御フィルタの係数を起動当初から自動的に, また常時更新することができる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-01-21
著者
-
藤井 健作
(株)富士通研究所ネットワークシステム研究所
-
藤井 健作
(株)富士通研究所 無線システム研究部(研 41)
-
大賀 寿郎
(株)富士通研究所
-
棟安 実治
広島大学工学部
-
大賀 寿郎
(株)富士通研究無線システム研究部:(現)芝浦工業大学工学部
-
藤井 健作
(株)富士通研究所 ネットワークシステム研究所
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