能動騒音制御に必要とされる固定係数フィルタの事前算定法
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概要
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フィードフォワード形の能動騒音制御装置は一般に, その始動に先立って誤差経路フィルタや帰還制御フィルタの係数を算定し, 固定する処置を必要とする. この算定は通常, 白色雑音を参照信号として装置内で合成し, それをスピーカから送出して行われる. 実用的には, その白色雑音は騒音の増大として認識されない程度に小さく, かつ, その算定は自動的に完了し, その制御対象となる騒音の存在下でも実行可能となることが望ましい. 本論文では, エコー経路変動の検出用として提案されている「残差信号と非巡回形フィルタの出力との相関係数」がその自動算定に必要な係数の収束判定に有用となることを示し, その相関係数を利用した収束時間の短縮法を提案する. また, 騒音の短時間平均パワーに近似されるパラメータを導入し, そのパラメータによる収束判定しきい値の自動的な調整から騒音パワーが事前には知られない場合や変動する場合にも本収束判定法によれば対応可能となることを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-08-25
著者
-
藤井 健作
(株)富士通研究所ネットワークシステム研究所
-
藤井 健作
(株)富士通研究所 無線システム研究部(研 41)
-
大賀 寿郎
富士通研
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大賀 寿郎
(株)富士通研究所
-
大賀 寿郎
(株)富士通研究無線システム研究部:(現)芝浦工業大学工学部
-
藤井 健作
(株)富士通研究所 ネットワークシステム研究所
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